この国家観における政府の役割の中で、経済と密接に関係しているのは、幸福追求の権利である。これより一ヵ月ほど先になるヴァージニアの権利章典では「財産を取得所有し、幸福と安寧とを追求獲得する手段を伴って、生命と自由とを享受する権利」となっいる。財産権という、アダム・スミスの『国富論』の前提にある経済社会思想としての近代自然法学が結実されたものである。資本主義市場経済では株式会社の存在が大きく、この株式会社のあり方は国家の盛衰にかかわる。これはタテマエと思いたいが、”自明の理”とつながっているから、ホンネなのである。
1997年4月,日本及日本人(平成9年陽春号)
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1997年4月,日本及日本人(平成9年陽春号)
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by wasatakahiro
| 2009-11-08 22:29
| 既発表のもの